「おかね?」


やっぱり馬鹿だから分からないみたいです。


「おしょうがつにおとしだまをもらっただろ?あれ、のこってる?」


陽菜はちょっと考えて


「うん」


返事をして部屋を出て行きました。


そして


「おにいちゃん、はい」


貯金箱を差し出しました。


振ってみると


チャリンチャリンと音がしました。


貯金箱を引っくり返して開けようとしましたが…開ける所がありません。


「あれ?」


「おにいちゃん、どうちたの?」


「う~ん、あかないぞ」


陽菜も貯金箱を見て


「なんでだろうねぇ?」


陽菜…分かってんの?