Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「じゃあ涼、ケーキ食べようか」


「うん」


ケーキの箱とお皿とスプーンを並べて



「恭介さんはコーヒーですか?」


「ん」


コーヒーと私用の紅茶、涼にはオレンジジュース


箱を開け


「ママ…」


改めて箱の中のケーキを見て涼が俯く。


「涼、今日だけ特別だからね」


「えっ?」


箱を鋏で切って広げて


「このままスプーンで掬って食べようね」


一個ずつ分けることが出来ない。


「そうだな。涼、三つ纏めて食えるな」


「うん!」


早速スプーンを入れて


「おいしい」


「よかったね」


綺麗に箱の側面についたクリームまでこそげ取り


「ごちそうさま」


「はい、ごちそうさま」


後片付けを済ませて