膝から降りた涼に
「涼、おつかいご苦労さま」
「ママ」
「涼は一人でおつかいちゃんと出来たね」
「う、うん。ママ」
「うん?」
「またりょうがいってあげるね」
「うん。またお願いね」
「クッククク…」
恭介さんが声を殺して笑ってる。
「うん。ひな~おにいちゃんかえってきたよ~」
すっかりいつもの涼に戻り陽菜のベッドへ。
「涼にはいい経験になったな」
「そうですね」
お母さんに涼が無事に帰って来たこととケーキのお礼の電話をして
さ、夕御飯の支度にかかりましょうか。
その間、涼は恭介さんに遊んでもらっている。



