Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「ありがとうね。涼は優しいね」


「ママ~ぅわぁぁぁ~」


遂に泣き出した。


「大丈夫だからね。ママはケーキよりも涼の方が好きなんだから。涼の怪我がこれくらいで済んでよかった」


「ママ~」


私にしがみついてわんわん泣いている。


「泣かないの。それにね。パパ、ケーキの袋を貸して下さいな」


「あぁ」


恭介さんが涼の持っていた紙袋をテーブルに置き、魚は保冷袋に入っているから大丈夫ね。


ケーキの箱は確かに潰れている。


箱を取り出して開けるとケーキは偏って崩れている。


「涼、ケーキね、形は潰れちゃったけど箱は確り閉まっていたから食べられるよ」


「えっ?」