「着替えを持って来るからね。恭介さん、ミルクを飲ませて下さいね」
「あぁ」
涼の部屋に行きシャツとズボンを出して下に降りると、恭介さんが何か話しながらミルクを飲ませていた。
「はい涼、着替えようね」
上着とシャツを脱がせて着替えさせ
「うん、これで綺麗になった」
「ママ」
「うん?」
涼の目には涙が。
「涼、痛い?」
膝に抱き上げ
「ううん、いたくない。あのね」
「うん」
「しんごうをわたってね、あるいていたらじてんしゃがたくさんりょうのうしろからはしってきてね、りょうもうちょっとはしっこあるいたらよかったんだけどちょっとだけまんなかあるいてたの」
「うん」
自転車に轢かれたとか?
いや、それならこんなもんじゃ済まないわよね。
「りょうね、じてんしゃきたからはしっこにいこうとしたらね、いしがあってこけたの」
石に躓いて転んだのね。



