RuRuRuRu
「はい…分かりました。ありがとうございます」
電話を切って
「お袋か?」
着替えてきた恭介さんが時計を見て
「はい。今無事に信号を渡ったそうです」
お母さんもバレないようにつけてくれたのね。
「じゃあ後5分くらいか」
「そうですね」
涼の足だともうちょっと掛かるかな。
5分経ち
「ぼちぼち帰って来るだろう。表に出る」
「はい」
私も出ようとしたら
「お前は家で出迎えてやれ。陽菜と一緒に」
ベビーベッドを見ると陽菜が起きていた。
「はい。じゃあお願いしますね」
「ん」
二人で表にいたらまた陽菜が泣き出しても分からないもんね。
恭介さんも気にかけているのね。



