Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「アイツは頑固だな」


「恭介さんに似てますから」


「ん?なに言ってんだ。アイツはお前に似てる」


「私にですか?」


私、あんなに頑固じゃないし。


不服そうな顔をしたのか


「俺がプロポーズしてやってるのに『しません』の一点張りだった」


「……」


何でそんな古い話しを持ち出すのよ。


って『プロポーズしてやってるのに』って…あれってプロポーズじゃなくて脅迫のようなもんだったじゃない。


「ん?違うか」


此処で『違います』なんて言ったらまたお臍を曲げちゃうよね。


触らぬ神に祟りなしだわ。


「恭介さん、着替えてきたらどうですか?」


ソファーから立ち上がり


「逃げた」


「フフフ…逃げるが勝ちですから」


「ば~か」


恭介さんも立ち上がって


「着替えてくる」


「はい」


二階へ