「涼」
『パパ!もうかえってるの?りょうねひとりでおばあちゃんとこにきたんだよ』
「偉かったな。じゃあ帰りはパパが迎えに行くから」
『えっ?パパこないで!りょうひとりでかえれるもん』
「一人でか?」
『うん』
「じゃあ信号まで迎えに」
『だめ!りょうひとりでかえれるの。パパぜったいにむかえにこないで』
涼も強気ね。
「ん~分かった。じゃあ一人で帰って来い」
『うん』
「公園で遊ぶんじゃないぞ。真っ直ぐ帰って来るんだぞ」
『うん。こうえんであそばない。すぐにいえにかえる』
「ん。それから中々帰って来なかったら迎えに行く。約束出来るな」
『うん。だいじょうぶだよ。パパがむかえにくるまでにかえるよ』
「ん。じゃあパパ玄関で待ってるからな」
『うん。パパ』
「ん?」
『げんかんのまえからはなれちゃだめだよ。しんごうのとこなんかにきちゃぜったいだめだからね』
「分かった。じゃあ気をつけてな」
『うん』
電話を切って



