う、う~ん
あ、あれ?
恭介さんがいない。
時計は12時過ぎを指していた。
モニターを見ると…涼もいない。
えっ?
二人とも何処へ?
ベッドを降りて部屋を出る。
涼のベッドには熊五郎とペン太郎だけが寝ていた。
階段を降りて
――
―
うん?声が。
こっそり声のする方へ
「腹、脹れたか?」
「うん」
「お茶飲むか?」
「うん」
「ん」
恭介さんが涼にご飯を食べさせてるみたい。
「パパもおなかふくれた?」
「あぁ」
「パパもたべなかったの?」
「あぁ、パパだけじゃなくママもな」
「えっ?」
「涼が食べないのにパパやママも食べられないだろ。やっぱり涼と三人でないと美味しくない。違うか」
「…う、うん」
「涼」
「……」
「涼は何で怒ってたんだ?パパやママに」
「……」
「話してみないとパパもママも分からないだろ?もしパパやママが悪いなら謝らなきゃなんないし。でも涼が話してくれないと謝れない」
「りょう、パパやママにおこってないもん」
私達に怒ってない…じゃあ赤ちゃんに。



