「それからね、これもママにプレゼント」
ママの手の平に乗せたのは
「あら可愛い指輪。涼、どうしたの?この指輪」
「あのね、こないだね、おばあちゃんとおかいものにいったときにね、おまけつきのキャラメルをかってもらったの」
「でもいつもは男の子用のおまけのついてるキャラメルを買うでしょう?」
「うん。だけどねママはおんなのこだからおんなのこのをかってもらったの。あ、パパにはこれね」
パパにもちゃんと渡す。
パパにもあげないといじけるもん。
「フッ ありがとな」
パパにあげたのはちいちゃいピストル
「うん、だいじにしてね」
「あぁ」
「涼、ありがとうね。本当に可愛い指輪だわ。あ、涼」
「うん?」
「はめてくれる?」
ママが指輪を僕に
「うん」
僕はお姉さん指にはめてあげた。
「フフフ…ピッタリ。恭介さん、どうですか?」
「ん、似合ってる。涼 お前もそう思うだろ?」
「うん、とってもかわいいよ」
ママがまたギュッてしてくれた。
よかった~
パパとママが喜んでくれて。
たぶんパパもママも大人になって初めてクリスマスプレゼントをもらったから嬉しいんだ。
よし、決めた!
クリスマスにはサンタさんの代わりに僕がパパとママにプレゼントをあげよう。



