「あっ」
「どうしたの涼?」
忘れていた。
「パパ、ママ ちょっとまっててね」
「ん?」
僕は二階の僕のお部屋に行きおもちゃ箱に隠していた物を取り出して急いで下へ降りる。
「パパ、ママ」
「なあに?」
「あのね、りょうからパパとママにクリスマスプレゼント。ほらパパとママはおとなだからおじいちゃんやおばあちゃんたちやサンタさんからもプレゼントもらえないでしょ?だからりょうから。ね」
「ハハハ…ありがとな」
「涼、ありがとうね」
ママがギュッてしてくれた。
「ママ、これ」
ギュッてしてもらえるのは嬉しいんだけど早く僕のプレゼントを見てほしい。
「志織」
「あ、うん。ありがとうね。見てもいい?」
「うん」
パパとママが見て
「ほぉ~これはパパとママか?」
「うん」
画用紙にパパとママと僕と赤ちゃんを描いたんだ。
「これは涼ね。こっちのちいちゃいのがお腹の赤ちゃん?」
「うん」
「涼、上手に描けたな」
「本当に上手く描けてるわね。ありがとうね」
チュッ!
ママがキスしてくれた。



