お風呂に入ってやっと寝室へ


「恭介さん、お疲れ様でした」


「ん。お前も大丈夫か?」


「フフフ…本当に心配性ですね。大丈夫ですよ、まだまだ」


産まれるまでまだ五ヶ月もあるんだよ。


ベッドに横になり


「今日から此処が我が家なんですね」


「ん」


髪を優しく撫でている。


「あの家に五年もいたんですね。何だかあっという間だったけど」


「ん、そうだな」


「フフフ…」


「ん?」


「二階とか三階があるなんて不思議な感じ」


「ハハハ…マンションにはないからな」


「庭もあるんですよ。涼が大喜びです」


「完全にアイツの遊び場だな」


「そうですね……って…恭介さん」


「ん?」


「どこ触ってるんですか」


お腹を撫でていた手がいつの間にかパジャマの裾から入り込んで胸を…


「安心しろ。何にもしない」


なら触らなくてもいいじゃない。


「恭介さん」


「煩い」


そして耳元で


「新居へようこそ、奥様」


「恭介さん」


そっと唇を合わせ


「恭介さん」


「ん?」


「前の家に住もうとこの家に住もうと…恭介さん、恭介さんが私の我が家です」


「フッ 我が家でゆっくりおやすみ」


額にキスを落とし、そっと抱き寄せて


二人眠りに就いた。