「じゃあママいこ」
「うん。じゃあお願いします」
涼と二人、藤倉の家を目指す…んだけど
「ママ、ゆっくりね。こけないでね。だいじょうぶ?」
「涼、ママ大丈夫だから。そんなに心配しなくても」
「うん。だけどねパパが」
はぁ~
恭介さんの過保護が涼にも移ってる。
「ママね、病気じゃないから。動いた方が赤ちゃんも喜ぶんだよ」
「あかちゃんがよろこぶの?」
「うん。涼がママのお腹の中にいた時も動いてたよ。だから涼は元気な子で産まれたんだよ」
「ふ~ん、そっか」
話してる間に藤倉の家に
「こんにちは」
「いらっしゃい。上がって」
「はい。失礼します」
「あ~まぁくん」
真人君がハイハイで涼に突進
「あ~あ~」
「うん、まぁくん」
何か分からないけど二人お話しをしてる。
「相変わらず過保護なの?」
瑞穂さんがお茶を淹れてくれて
「はい。涼と二人して大事大事にしてくれてます」
「ハハハ…涼ちゃんも?」
「はい」
――
―
RuRuRu
あ、携帯
「はい、恭介さん」
「…はい。…分かりました、はい」
携帯を切って
「一応全て入ったらしいからって」
「じゃあ行きましょうか?」
「はい。涼、まぁ君、行くよ」
「は~い。まぁくんいこ」
「あ~」
まぁ君をベビーカーに乗せ家に―



