「だからな」


「うん?」


「ママを助けてやってくれるか?」


「えっ?」


「パパがいる時はいいけどな、パパがいない時は涼がママとお腹の赤ちゃんを守ってやってくれるか?」


「うん」


「ちゃんとママの言うことを聞いて、お手伝いをしてあげられるか?」


「うん。りょうできる。ママのいうことをきいて、おてつだいをしてママとあかちゃんをまもるね」


「よし、いい子だ。じゃあパパと涼の男同士の約束な」


「うん、やくそく。パパゆびきりしよう」


小指を絡ませて


「ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんの~ます。ゆびきった。パパやくそくね」


「あぁ、約束な」



コンコン


ガチャッ!


「あら涼、此処にいたの?」


「うん」


「もう寝る時間だよ。明日はお祖父ちゃん家に行くんだからね」


「は~い」


チュッ!


俺の頬っぺたにキスをして膝から降りて


「パパ、おやすみなさい」


「おやすみ」


明日から盆休み。


志織が妊娠してるからあまり遠出も出来ないので明日は志織の実家へ


慎吾と泉さんも行くと言ってたし。


医者が二人もいたら安心だ。