ガチャッ!


「寝たのか?」


「はい」


恭介さんはスコッチを飲んでいる。


「お前は飲めないよな」


「はい」


恭介さんの隣に座りミネラルウォーターを飲む。


「ククク…」


「どうしたんですか?」


「水着持って来てない、プールに入れない訳は子どもだったんだな。俺はてっきり女の日かと」


「フフフ…恭介さんがそう思ってるのは分かってましたよ」


「ん」


私を抱き上げ膝に乗せ


「き、恭介さん」


「ん」


首筋に顔を埋めてる。


「あ、痕…付けないで下さい。見えるから」


首筋から顔を上げ



「見えないところならいいのか?」


「えっ?」


ニヤッと笑い…


な、何よ、その意地悪そうな目は!


「えっ?ち、ちょっと恭介さん」


「……」


パジャマのボタンを外しながら…


胸に唇を…


「き、恭介さん、止めて」


「いや」


いやって言われても…


「涼が」


「涼は夢の中」


そ、そんなぁ。


「志織」


「恥ずかしい」


「ククク…いい加減馴れろ」


「な、馴れません」

な、何でこんなとこで…


「此処しか仕方ねえだろ。ベッドには涼が寝てるんだから」


「だ、だから何もしない方が…」


「ククク…安心しろ。赤ん坊が此処にいるから…何にもしない」


何にもしないって…


胸に唇這わしてるじゃない。


「また赤ん坊にこの胸貸さなきゃならないしな」


赤ん坊に貸すって…


「恭介さん…ヤキモチですか?」


「ば~か」


チュッ!


「痛っ!」


胸と胸のあわいを思いきり吸われた。


「ククク…綺麗な薔薇だ」


「……」


薔薇って…また痕を付けられた。