「だ、だってもう一回結婚って…」
「白無垢を着たらって言ってんだ。誰も俺と別れて他の男と結婚しろなんて言ってない。ホントに馬鹿だな」
「恭介さん」
「それとも何か?俺と別れたいのか?ん?」
「そそそんなこと…」
怖いよ~
「だいたいな、残念ながら俺は別れる気はないんだ。覚えとけ」
「……ゥン」
噛みつくようにキスをされた。
まるで罰を与えるように。
恭介さんの胸を叩いて離れようとするんだけど
「暴れんな」
再び唇を奪われた。
恭介さんの舌が唇を割って入ってくる。
絡め取られ…
――
―
ようやく唇が離れた。
「……」
「……」
「き…恭介さん」
恭介さんの手はみやつ口から胸に…
「な、何を」
「ん?」
「む、胸…触らないで…下さい」
「いや」
「……」
耳元で
「脱がしていい?」
「えっ?」
「…着物」
「だ、駄目。涼が…起きて来るかも…」
「……」
恭介さんの手は肌襦袢の中に…
「恭介さん」
「起きて来るか?」
「…たぶん。お腹も空く頃だし」
「……」
「恭介さん」
胸から手を出し
「仕方ねえな」
ふぅ~
ちょうどその時
ガチャッ!
「ママ~」
…なんというタイミング
恭介さんの膝から降りて
「涼、起きたの?」
「うん、ママおなかがペコリなの」
「うん、食べようね。パパと待ってて」
「うん。パパ…おしゃけのんでるの」
「あぁ。涼は飲めないからチーズ食べるか」
「うん」
パパのおつまみを嬉しそうに食べてる。
――
―
恭介さんが横目で睨んでる。
はぁ~
後が怖いわ。



