Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




簡単に大根のサラダを作り、後はチーズやハムでいいか。

リビングのテーブルにスコッチと共に並べて


「あ~さっぱりした」


タオルで頭をゴシゴシ拭きながら恭介さんがお風呂場から出て来た。


「髪乾かしましょうか?」


「ん」


髪を乾かして


「ヴァイオレットフィズ作ろうか?」


「はい」


久しぶりだな、恭介さんに作ってもらうの。


テレビのニュースを見ながら


「お疲れさん」


「お疲れ様です」


軽くグラスを合わせて


「いい結婚式でしたね」


「ん」


「泉さん綺麗でしたね」


「あぁ。お前も白無垢着たかったか?」


「フフフ…そうですね。子どもの頃、親戚のお姉さんが白無垢で結婚式を挙げたんですよ。それを見た時に自分も白無垢着るんだって思いましたもん」


「…ウェディングドレスですまなかったな」


「ううん、ウェディングドレスも着たかったから嬉しかったですよ」


「…何ならもう一回着るか?」


「私…もう一回結婚するんですか?」


「ん?」


「誰と結婚するんですか?」


「お、お前」


「恭介さんと別れて誰か他の人と結婚」


「馬鹿か!どっからそんな考えが浮かんでくるんだ?」


へっ?


「だ、だってもう一回」


「俺とに決まってるだろ」


「キ、キャッ!」


膝に抱き上げられた。