「はぁ~ぁ」


「ん?溜め息なんかついて」


「何だか疲れました。一年以上振りに仕事に復帰したし、それに」


「ん?」


「フフフ…涼のデビューだったし」


「涼のデビュー?」


「はい。保育園デビュー」


「ハハハ…確かにデビューだな」


「はい。無事にデビュー出来ましたね」


「あぁ、フッ もう寝るか?目がトロンとしてる」


「お酒も回りましたかね。じゃあもう寝ますね」


グラスを持って立ち上がると


「俺も寝る」


あら珍しい。


恭介さんがこんなに早く寝るなんて。


「恭介さん、仕事は?」


「ん?今日はない」


そうなんだ。


じゃあ恭介さんのグラスも洗っちゃお。


恭介さんが涼の部屋を覗いて


「よく寝てる」


「そうですか。よっぽど疲れたんですね」


恭介さんが先に歯磨きを済ませ寝室へ