「キ、キャッ!」
いきなり抱き上げられ
「き、恭介さん、降ろして下さい」
まだお姫様だっこならいざ知らず肩に担ぎ上げられてるって…
私の目の前は恭介さんの背中。
逆さまになってる。
背中を叩いて
「降ろして下さいって。頭に血が上ります」
ガチャッ!
ドサッ!
ベッドに落とされた。
「恭介さん、何を」
起き上がろうとすると押さえ付けられ
「昔な、鬼は夜な夜な都に出かけて行って姫を拐ってきたんだ」
「……」
私の両手を私の頭の上で掴まえて
「俺は鬼なんだろ?だから姫を拐った」
「…恭介さん」
「ん?」
首筋に唇を這わしている。
「私…姫なんですか?」
「クククク…さあな」
「……ゥ…ゥゥン」
唇が重なった。
顔中にキスを落として…
手がやっと自由になったと思ったら
「キャッ」
服を脱がされた。
「き、恭介さん…」
「ん?今日は鬼だからな。諦めろ」
鬼だから諦めろって
「な、何をする気ですか?」
「クククク…心配すんな」
恭介さんもパジャマを脱いで
覆い被さってきた。



