恭介さんがお風呂に入ってる間に撒いた豆の掃除をして
「はぁ~」
「お酒飲みますか?」
「あぁ」
髪を乾かしてる間にお酒の用意をして
「はい」
「ん」
「本当にお疲れ様でした」
「毎年やらされるのか?」
「たぶん」
「はぁ~ 父親って大変だな」
「フフフ…そうですね」
「お前も喜んでんじゃねえか」
ギクッ!
た、確かに…あんな恭介さんが見られたんだもん。
「ヘヘヘ…」
「ば~か」
頭をくしゃくしゃにされた。
「でも涼は大喜びでしたよ」
「当たり前だ。せっかくやってやってんのにつまらないなんて言われたらたまらんわ」
「そ、そうですね」
何かおかしいと思うのは私だけ?
「…どうした?」
「えっ?」
あ、ぼけてた。
「何でもないですよ」
「またさっきのことを思い出して笑ってたんだろ」
「ち、違いますよ」
慌てて顔の前で手を振る。
「……」
「ほんとですって」
被害妄想だよ。
「ふ~ん。まっ、鬼でもいいか」
「えっ?」



