「できたね」


「涼、上手に出来たね。パパを呼んで来て。見てもらおうね」


「うん」


とっとこ走って


「パパ~」


恭介さんの手を引っ張って来て


「パパ、ママとつくったゆきだるまだよ。かわいいでしょ」


雪だるま用に炭や子供バケツがあったから、ちゃんと目、鼻、口と帽子をつけた。


「ほぉ~上手に出来たな」


「エヘヘヘ…」


ちょっと自慢気に笑ってる。


「涼、写メ撮ってあげる」


「うん」


雪だるまの横に立ち両方の人差し指で頬っぺたを指して笑顔全開。


ホントに可愛い。


「志織、一緒に入れ。撮ってやっから」


「あ、は、はい」


涼の横に立って


「はい、ポーズ」


「ママ」


「はい?」


携帯の写メを見て



「まぁくんと、おじいちゃんとおばちゃんとしんごおじちゃんに見せて」


「うん、わかった。じゃあ送るね」


「うん」