「パパ」
「ん?」
「りょうね、ソリじょうずにすべれるようになったからスキーできる?」
「ん~まだ小さいから出来ないなぁ。りょう、スキーは三歳にならないとしちゃ駄目なんだよ」
そんな規則あったっけ。
「涼は何歳だ?」
「う~ん。にさい」
「なっ!だから来年にスキーやろうな」
「うん。じゃあパパはまたスキーするの?ママ、またソリすべりしよう、ね」
「うん、そうだね。ソリ滑りして雪だるま作ろうね」
「またおにいちゃんきてくれるかな」
「……」
恭介さんの眉が…
「お兄ちゃんはスキーするんじゃないかな。涼、ママとじゃ駄目?」
「ううん。ママとでいい」
ニコッと笑い私の膝に上がって来る。
「涼」
「なあに、パパ」
「パパも交ぜてくれるか?」
恭介さん?
「わぁ~パパもソリすべりするの?」
「あぁ」
「うん、いいよ」
涼は嬉しそうに恭介さんの膝に移った。
「恭介さん」
「いいから」



