「遅くなりました」


教室へ行くと


「ご苦労様です。涼君、とても賢く遊んでましたよ。お昼もしっかり食べて、お昼寝もよくしました」


「ありがとうございます」


教室を覗くと早苗ちゃんと遊んでる。


「早苗ちゃんがお姉ちゃんらしく涼君の面倒をよくみてくれてましたよ」


はぁ~早苗ちゃんがいてくれてよかった。


先生が二人を連れて来て下さって


「涼」


私の姿を見た途端



「マ、マーマーマーマーゥゥ~ゥゥェェン」


思い出したように泣き出して私の肩に顔を押しつける。


「涼はいい子だね。いい子だね」


私まで泣けてきた。


「お母さん、大丈夫ですか?」


「は、はい。すみません」


「いいですよ。誰でも最初はそうですから。涼君、また明日ね」


先生の声に涼が振り向いて涙を溜めた目をしてニコッと笑ってる。


すっかり先生になついたみたい。


先生とお別れして



「早苗ちゃん、涼の面倒をみてくれてありがとうね」


「ううん。おばちゃん さなえね、りょうちゃんすきだから」


「うん、ありがとう。また明日からお願いね」


「うん」


先輩達と別れて車に乗り家へ