Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「りょうね、そりがじょうじゅにすべれるようになったらね、パパとスキーするの」


「そうなんだ。パパはスキー上手いのかい?」


「うん」


飛びきりの笑顔で頷いてる。


「ハハハ…涼君はパパが好きなんだね」


「うん。だいすき。ママもパパがだいすきなんだよ」


「涼!」


何を言うんですか。


「ハハハ…仲良しでいいね」


「うん……あ、パパだ」


えっ?


入り口の方を見ると恭介さんが。


涼が椅子から降りて


「パパ~」


走って行った。


恭介さんが涼を抱き上げて


涼は何か一生懸命に話してる。


たぶんソリ滑りのことだろう。


「ご主人、かっこいいですね~」


「そ、そうですか」

「美男美女のカップルですね」


はぁ~?


「な、何を!わ、私は美女じゃないです。いつも学生に間違えられる童顔だし」


「ハハハ…確かに、涼君のお母さんには見えませんよね」


「……」


「ハハハ…失礼しました」


「フフフ…」


あまりに率直に言われたら笑うしかないわ。


「パパ、おにいちゃんといっしょにソリすべりしたの」


涼が恭介さんに説明してる。


「涼がご迷惑をかけたようで申し訳ない」


「いえ。僕も楽しかったんですから。僕にもちょうど涼君くらいの甥っ子がいますので」


あ~だから子どもの扱いが上手いのね。


恭介さんも座りコーヒーを頼んで暫くスキーの話しをしていた。


その内携帯が鳴り、呼び出されたようで


「すみません。ご馳走さまでした」


一足先に出て行った。


「おにいちゃんバイバイ。あいがと」


「涼君、バイバイ」

ホント爽やかさんだな。