涼はお兄さんと楽しそうに滑っている。
私と滑るよりやっぱりスピード出てる。
涼、恐くないのかしら。
――
―
「ママ~」
涼達が戻って来て
「楽しかった?」
「うん。おもしろいね」
「じゃあお兄さんにありがとう言わないと」
「はい。おにいちゃん、あいがと」
ぺこんとお辞儀
「本当にありがとうございました」
「いえいえ。僕も楽しかったですから。涼君、ありがとう」
「はい、どういたちまちて」
何か使い方間違ってるし。
「ハハハ…涼君は賢いね」
「あいがと」
嬉しそうに笑ってる。
「ママ」
「うん?」
「あのね、なんかのみたい」
あ~喉が渇いたのね。
「うん、じゃあ何か飲みに行こうか?」
「うん」
「じゃあ僕は」
「いえ、宜しければ一緒にお茶如何ですか?涼がお世話になったお礼にしちゃあれですけど」
「いや、そんな気を」
「おにいちゃん、いっしょにのも。ね」
涼がお兄さんの手を握って、見上げてる。
「…じゃああつかましいけどご馳走になります。涼君、ありがとう」
「どういたちまちて」
覚えたてのこの言葉を使いたくて仕方ないのね。
「ハハハ…」
お兄さんも笑って涼に手を引かれレストハウスへ



