「じゃあ寝るか」
「はい」
歯磨きを済ませ寝室へ
恭介さんが、そっと抱き寄せようとすると
ガチャッ!
「ママ~」
涼が入って来た。
両手に熊五郎とペン太郎を引き摺って…
慌てて恭介さんから離れ
「どうしたの?目が醒めたの?」
「うんあのね、パパとママとねんねしたいの。きのうもいっちょにねんねしたでしょ」
あ~
この二晩、おじいちゃん達と寝て私達と寝たから…寂しくなったのね。
涼を抱き上げて
「うん、じゃあ一緒に寝んねしようか?」
「うん」
ベッドに寝かせ
「熊五郎とペン太郎はこっちに置くね」
「うん。パパ」
「ん?」
「あのね、ママをギュッてしてたでしょ?」
「……」
見てたのね。
「りょうもね、パパにギュッてしてもらいたいの。だめ?」
可愛く首を傾げてる。
恭介さん…デレデレ。
「涼、おいで」
「うん!」
恭介さんに抱き着いて
ギュッ!してもらってるし。
何か…
「ママも」
「……」
恭介さんに抱き着いた。
私と恭介さんの間に挟まれた涼が
「キャッ…キャッ…キャハハハ…」
恭介さんが二人纏めてギュッと抱きしめた。



