Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「涼、寝ましたよ」


「ん」


ソファーに座って映画を見ながらスコッチを飲んでいる。


時間は9時過ぎか。


「お前も飲むか」


「はい。ワインが残ってるから」


夕食に飲んだワインが少し残ってるから、それを飲む。


何か真剣に見てるから付き合って


――





映画が終わり


「恭介さん」


「ん?」


「涼のクリスマスプレゼントなんですが」


「車を買ったんだろ」


「えぇ、私達からは車ですが」


「あぁ、サンタクロースからか?何をリクエストしてる?」


「パソコン」


「へっ、パソコンか?」


そりゃ驚くわね。


「パパが使ってるのを見てかっこいいと思ったみたいですよ」


フフフ…


恭介さんの顔が崩れた。


「だけど本物を渡すわけには」


「確か、玩具のパソコンがあったと思いますよ。キーボードが叩けたらいいんだろうし」


「ん。じゃあ明日帰りに買いに行くか」


「帰りなら遅くなりますし、昼休みに行って来ます」


明日はクリスマスイヴだから、残業はないけど恭介さんはやっぱり少し遅くなるだろうし、私は早く迎えに行かないと。


「じゃあ昼休みに行くか?」


「あ、恭介さんはいいですよ、私一人で」


「俺は来るなと」


「そ、そんなこと言ってませんよ」


何で そうなるの?



「……」


「恭介さんさえ構わなかったら…時間があったら…一緒に買いに行って下さい」


「ん。初めからそう言え」


「す、すみません」