Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




バスタブに入り


「ママ」


「うん?」


「どうしたの、これ?」


へっ、何?


涼が触ったところは


ハッ!


も、もしかして


「クククク…」


はぁ~ やっぱり!



「あ、あぁ…む、虫に刺されたかなぁ…ハハハ…」


渇いた笑いしかないわ。


「ふ~ん むしにしゃしゃれたのかぁ。かわいしょうだね」


キスマークを撫でながら


「いたいの、いたいの、とんでいけ~ はいママ、もうだいじょうぶだからね」


「フフフ… ありがとうね涼」


恭介さんが顔をしかめてる。


そうよね、刺した張本人なんだもんね。


「パパはさされてない?」


「あ、あぁ…パパは刺されてない。パパは虫より強いからな」


横目で見てるし。


フン!


今度、刺してみようかしら。


お風呂から上がり



「じゃあ涼、寝んねしようね。明日は保育園だから」


「はい」


歯磨きを済ませ


「パパ、おやしゅみなしゃい」


チュッ!


頬にキスして涼の部屋へ


絵本を読んで


「ママ」


「うん?」


「しゃんたしゃんはいつくるの?」


「サンタさんは明日の晩遅く…涼やパパ、ママが寝てからね」


「ふ~ん。あかちゃんがだめならなにくれるのかなぁ」


「涼は何が欲しいの?」


「う~んとね、う~んと…りょうね、こういうやつ」


手を宙に浮かせ指を動かしている。


ピアノかしら?


「涼、音が出るやつ?保育園にあるオルガンみたいなの?」


「ちがうよ、パパがおしごとにつかってるやつ。ママも」


「あ~パソコン」


「うん、パショコン」


「そっかぁ。パソコンが欲しいのか。サンタさんにお願いしようね」


「うん」