夕食を食べて
「涼、パパとお風呂入る?」
「うん。ママもいっしょにはいろ」
「えっ?」
「うん。こないだね、やくしょくしたでしょ?パパとママとりょうではいるって」
覚えてたのね。
「約束は守らなきゃいけないな、涼」
「うん」
はぁ~
そうきますか?
「志織」
「ママ」
この二人には勝てないわ。
「分かりました。入ります」
「ママ~」
飛び付いて来た。
…そんなに嬉しいの?
なら…いいか、一緒に入っても。
お風呂場で
「ママ」
涼の体と頭を先に洗って
「ママも洗うからね」
「志織」
「はい」
「背中洗ってくれ」
はい?
「早く」
ニヤニヤしてるし。
「パパ」
「ん?」
「りょうがあらってあげるね」
「へっ?」
「フフフ…涼が洗ってあげるの。パパ、よかったね」
「…あぁ」
涼に分からないように睨んでる。
涼はタオルを持って一生懸命恭介さんの背中を流してる。
「パパ、これでいい?」
「あぁ、上手いぞ涼」
「ママよりも?」
「あぁ、そうだな。ママよりも上手いぞ」
「ヘヘヘ…」
涼は得意満面。



