12月23日
朝ご飯を食べて
「じゃあ病院に寄って帰るから」
「後から行くって言っといて。何かいる物があったら連絡するように」
「はい、分かりました。じゃあ、またお正月に」
「はい、待ってるわ。涼ちゃん、またね」
「はい。おじいちゃん、おばあちゃん バイバイ」
――
―
「まことおじちゃん、みじゅほおばちゃん」
「涼ちゃん、いらっしゃい。赤ちゃんいるわよ」
「わぁ~あかちゃん」
「涼、小さい声でね。赤ちゃんがビックリするから」
「うん。あかちゃん、りょうおにいちゃんだよ」
恭介さんに抱っこされて覗き込んでる。
「みじゅほおばちゃん」
「なあに?」
「あかちゃん、なまえないの?」
そういえば…
まだ着いてないのかしら?
「フフフ… よく聞いてくれました」
「さっき決まった」
誠さん
「ん、決まったのか?」
「あぁ」
「わぁ~なんてなまえ?」
「真人だ。真実の真と人で『まなと』」
真人君かぁ。
「真人君、いい名前ですね」
「ありがとう」
「まなちょくん?う~んまぁくんだね」
「そうだね、まぁ君だね」
「パパ、もういっかいだっこちて」
「ん」
真人君を覗き込んで
「まぁくん、りょうおにいちゃんだよ。あしょぼうね。…あ、まぁくんが おめめあけたよパパ」
「ほんとだな。涼に『こんにちは』ってしてるんだな」
「『こんにちは』っていってないよ」
「真人はまだ赤ちゃんだからしゃべれないんだ。だから、目で『こんにちは』って」
「ふ~ん。あかちゃんはしゃべれないのかぁ。なくのにね」
「ハハハ…確かにな。涼もそうだったんだぞ」
「へぇ~」
また真人君を見て
「かわいいねぇ。…あ、わらったよ」
もう真人君に夢中



