みんな揃って夕食を済ませ、お父さんがお風呂に
「おじいちゃん」
「うん?」
「りょうね、おじいちゃんとおふろにはいりたいの」
可愛らしく訴えてる。
「じゃあ入るか」
「うん」
「涼、いい子にしてるのよ」
「はい」
「ハハハ…志織ちゃん、涼は誰かと違っていい子だから大丈夫だよ」
「誰かって誰だよ」
フフフ…
恭介さん、ブスッとしてる。
涼はお父さんにぶら下がって着いて行く。
「フフフ…お父さん、喜んでるのよ」
「そうですか?それならいいんですけど」
この展開で行くと…
――
―
二人がお風呂から上がって来て、入れ替わりに恭介さんが入りに。
涼にお茶を渡して
「ママ」
「なあに?」
「りょうね、おじいちゃんとねんねしゅるの」
やっぱり!
「お父さん?」
「あぁ、涼と約束したんだ。な~涼」
「うん、やくしょくしたの。いいでしょ?」
「フフフ…いいけど。ちゃんとおじいちゃんとおばあちゃんの言う事を聞くのよ」
「はい」
お返事はいいのよね。
「言う事を聞かないと叱って下さいね」
「フフフ…大丈夫よ。ね~涼ちゃん」
「はい。ママ、りょうはいいこだから、おじいちゃんもおばあちゃんもしかりましぇん」
頬っぺた膨らませてるし。
「ハハハ…」
恭介さん?
もう上がって来たの?
「その顔…志織にそっくりだな」
へっ?
「ハハハ…「フフフ…」」
お父さん達も笑い出した。
は、恥ずかしい。



