夕食の支度をしている間、涼は恭介さんとプロレスごっこ?をして遊んでる。
ピンポーン
「は~い」
お父さん達が帰って来た。
「おかえりなさい。お疲れさまでした」
「ただいま。志織ちゃんもありがとうね」
「私は何にも…誠さんは?」
「誠さんは今日は自分の実家の方へ帰るって。あちらの方が病院に近いから」
「そうですね。瑞穂さんと赤ちゃんは?」
「瑞穂はゆっくり眠って元気を取り戻したわ。赤ちゃんも元気よ。明日には部屋に戻って来るし」
「よかった」
リビングに行って
「あ~おじいちゃん、おばあちゃん おかえりなしゃい」
お祖母ちゃんに抱き着いて
「おばあちゃん、バムクへンあいがとね」
「バムクへン?あ~バームクーヘンね。美味しかった?」
「うん、おいしかったんだけどね」
「うん?」
「パパはこんなにおおきなのをたべたのにね、りょうはこんだけなの」
手で大きさを説明してる。てか、ちょっとオーバーじゃない?
「ハハハ…そうなのか?」
「うん、おじいちゃん」
今度はお祖父ちゃんに言ってる。
はぁ~
誰に似たんだろ?
「クククク…涼」
「なあに、パパ?」
「パパは大きいだろ、涼より。だから涼より大きなのを食べて当たり前だ」
恭介さん…その説明はどうなのよ?
「う~ん パパのほうがおおきいけど、りょうも もうおにいちゃんなんだから、ちょっとおおきいのをたべたいの」
何か凄い理屈。
「ハハハ…さすが、恭介の息子だな」
「フフフ…そうね」
やっぱり お父さん達分かってるわ。



