「涼、ママは此処だよ」
「ママ~」
抱き着いて
「さ、下へ行こうね」
「うん、パパは」
「下にいるよ。涼は下でパパのお膝で寝んねしちゃったから、パパが二階に連れて行ってくれたんだよ」
「そっかぁ」
下に降り
「パパ~」
恭介さんの胸にダイブ。
「よく寝れたか?」
「うん」
「涼、おやつだよ。手を洗おうね」
「うん」
恭介さんに連れられて手洗いを。
「はい、どうぞ」
バームクーヘンを出して
「恭介さんもどうぞ」
「ん。これどうしたんだ?」
「お母さんが買っといて下さったんです。今日持って帰るようにって。今日も泊まるから食べようかなっと」
「ふ~ん」
「ママ、おいしいよ」
「よかったね。おばあちゃんが帰って来たら『 ありがとう』って言おうね」
「うん。おばあちゃんとおじいちゃんはかえってくるの?みじゅほおばちゃんとまことおじちゃん、あかちゃんは?」
「瑞穂おばちゃんと赤ちゃんは帰れないよ。誠おじちゃんは…」
恭介さんを見る。
「ん~ 帰って来るにしても遅いだろうな」
「ふ~ん つまんないねぇ」
「パパやママがいるじゃないか」
「だってね、あかちゃんとあしょべるとおもったんだもん」
「そうか、仕方ねえな。代わりにパパと遊んでくれるか?」
「うん、いいよ。パパとあしょぶ」
涼はニコニコ絶好調。



