「はぁ~ お前は馬鹿か」
また馬鹿って…
「俺はお前が食いたいつぅ話だろうが」
へっ?
そ、そういう意味だったの?
「クククク… 涼の願いでもあるし子作りするか?」
「い、いや、そんな簡単に叶えられるもんでもないし」
「だから頑張れば」
「頑張らなくていいですから」
「ん?」
あ、あぁ片眉が!
「お前…そんなこと言うの?…もう、俺なんか欲しくないんだ」
な、何でそうなるの?
「そ、そんなこと言ってませんよ」
「……」
睨まれてるし。
「恭介さんが…好きですよ」
「だけど…いらないんだ」
「い、いえ、い、いります」
私…何言ってんだろ。
「ホントに?」
「は、はい」
こんな会話苦手なんですけど。
「じゃあ証拠見せろ」
証拠…って何の?
「俺がいる証拠」
はぁ~?
「ん」
ど、どうしたらいいのですか?
「…志織」
「は、はい」
仕方ない。
恭介さんの頬に手を添えて…
唇を…重ねる。
――
―
唇を離して…
恭介さんと見つめ合う。



