Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




お父さんとお母さんは病院に残り、私達三人は、お昼を済ませ恭介さんの実家に戻った。


「何か…疲れたなぁ」


「フフフ…コーヒー淹れましょうね」


「あぁ」


「ママ、りょうもジュース」


「はい、ジュースね」


コーヒーとジュースをいれて


「はい、どうぞ。涼、ジュース」


「あいがと」


コーヒーを飲みながら


「でも瑞穂さん安産でよかったですね」


「あれで安産か?」


「安産ですよ。誠さんはドキドキもんだったようですけど」


「でも誠は傍にいられた」


確かに。


恭介さんはいなかったもんな。


「次の時は立ち会うからな」


「えっ?次の時って…」


恭介さんがニヤリと笑い


「あぁ、頑張ろうな」


「……」


「なにをかんばるの?」


涼が不思議そうに



「えっ?何でもないよ」


「クククク…」


もう、笑わないでよ。


「恭介さん」


「ん?」


「今日、どうしましょうかね?」


「ん?」


「やっぱり此処に居た方がいいですよね?お父さん達が帰って来るまでは」


「そうだな。仕方ねえな」


仕方ないって…


「ママ、きょうもおちょまりしゅるの?」


「うん?そうだね、涼はお泊まりしたい」


「うん。あかちゃんかえってくるでしょ」


「赤ちゃんは今日は帰って来ないよ」


「えっ?じゃあ いつあえるの?」


う~ん、今日が22日だから…と


「お正月かな」


「おしょうがつ?っていつ?」


「う~ん クリスマスが終わって保育園がお休みになってから」


「えっぇぇぇ ながいね」


「フフフ…待ち遠しいね、赤ちゃんに会える日が楽しみだね」