家に帰って
「志織ちゃん、ご苦労さんだったね」
「お父さん」
「志織」
「恭介さん、ただいま」
二人に瑞穂さんの状態を説明して部屋へ
涼はぐっすり眠ってる。
「だけど瑞穂も人騒がせな奴だよな」
「フフフ…でも今日でよかったですよ。みんな揃ってるし。涼が一番喜んでるだろうし」
「確かに。赤ちゃんまだかまだかってしつこく聞いてたしな」
「一足早いサンタクロースが来ましたね」
「ハハハ…誠にはな。で、奥様」
「はい?」
何よ、奥様って?
「涼の願いは?」
「えっ?」
涼の願いって?
「サンタクロースに家にも赤ちゃんが来て欲しいってお願いするって」
「恭介さん!」
「クククク…お前、真っ赤」
そりゃ恥ずかしいじゃない。
「で、どうする?」
「……」
どうするって言われても
「ん?」
抱きしめられ
「作るか?」
作るかって言われても…
「それは…神様が決められるだろうし。私達がどうこう…ゥゥン」
キスされた。
「もうちょっと頑張ったら出来ると思うけど…お前がもうちょい協力してくれたらな」
へっ?協力って…何?
……
…
あっ!
「き、恭介さん!」
思わず大きな声が。
「クククク…お前、反応遅い」
反応遅いって…失礼な!



