「クッククク…」


「恭介さん、笑わないで下さい」


「キスで頭がぼぉ~としたか?光栄だな」


「えっ?」


何が光栄なんでしょう?


「まだお前をぼぉ~とさせることが出 来て」


「……」


「結婚10年経ってもまだお前をドキドキさせることが出来るみたいだな」


「馬鹿!」


恭介さんの首に手をかけて引き寄せ耳元で


「恭介さんだけですよ。10年経っても何10年経ったとしても私をドキドキさせるのは」


「ん」


恭介さんの瞳が熱く煌めいてる。


「き、恭介さん」


「ん?」


「あ、あ、愛して下さい」


「……」


「恭介さ」


いきなり抱き上げられて


「奥様の仰せのままに」


ベッドにそっと寝かされ…


恭介さんが覆い被さり…


唇に深く口づけを…


唇は首筋を辿り…


鎖骨に口づけ…


胸に口づけ…


お臍に口づけ…


そして…


「志織、愛してる」


「恭介さん」


「お前は?」


「愛してます。誰よりも何よりも恭介さんを」


―――


――





――


―――


――





激しく熱く…愛を交わした。