「どうする?部屋で飲むか?」


夕食が終わって


「お腹膨れてますからちょっと散歩しませんか?」


やはり食べ過ぎたわ。


「クククク…そのようだな」


私がお腹を擦ってるのを見られてしまった。


「海岸に行くか?」


「はい」


ホテルを出て


「そう言えば明後日は七夕でしたね」


「あぁ」


「晴れるといいですね」


我が家の庭には陽菜が保育園から持って帰ってきた笹飾りが飾ってある。


「家に入れといたらよかったかしら。もし雨が降ったら」 


今はお天気だけど梅雨だからもしかしたら…


「キャッ」


いきなり引き寄せられ


「き、恭介さん」


「だから今日は涼と陽菜は親父達に任せて…」


抱き寄せ耳元で


「俺だけを見て。俺のことだけ考えて」


「…恭介さん」


恭介さんの胸に頭を押し付け


「ん?志織?返事は」


「は、はい」


「ん」


私の顎に手をかけ顔を上げさせて… そっと唇を重ねた。