Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「ママ~まだ~」


日曜日


お兄ちゃんの所に行くのに陽菜ははしゃいでる。


「陽菜、まだ早いわよ」


「なんじにいくの?」


「うん。お昼だから11時に出ればいいの」


「いまなんじ?」


「まだ9時半よ」


朝御飯を済ませて今は掃除洗濯の真っ最中。


恭介さんと涼は陽菜の『行こうよ』コールから逃げ出して書斎でパソコンをやっている。


陽菜は私の後ろにくっついて『まだ~』を連発。


「陽菜、下でテレビでも見てたら」


「ううん。ひなはママのおてつだいするの。そのほうがはやくおわるでしょ?」


「……」


それはどうかしら。


「ママ~」


「はいはい。じゃあ洗濯物をママに渡して下さい。ママ干すから 」


「うん」


ランドリーバスケットから洗濯物を一枚ずつ渡してくれて私が干していく。


私が一人でした方が早いんだけどせっかくの陽菜の『お手伝いしたい』って気持ちを大切にしないとね。