Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「おいしいね」


晩御飯にジンギスカンを食べながら


「パパ、ジンギスカンは北海道でしょ?」


涼が恭介さんに北海道のことを色々と聞いている。


なんにでも興味がある年頃なのね。


陽菜は食べるのに夢中だし。


「僕、北海道に行きたいな。沖縄には行ったけど北海道には行ったことないもん」


「ひなも。いきたいほっかいど。おきなわは…」


「陽菜は沖縄に行ってないよ。まだ陽菜が生まれる前だから」


涼に言われて


「えっぇぇぇ~おにいちゃんずるい。ひなもおきなわいきたい。 パパ、ママ」


あ~ぁ、また始まった。


「沖縄より北海道だよ」


「ひなりょうほういきたい」


「あ、それいいね。僕も両方行きたい」


あらあら、欲張りさんね。


「二ヶ所には行けない。てか、誰も旅行に行くなんて言ってないぞ」


「パパ、行こうよ夏休みに」


「いこーよ」


二人にやいやい言われたらきっと恭介さん負けるわね。


今年の夏は北海道になりそう。


私もまだ行ったことないから行けたらいいな。


涼、陽菜、頑張りなさい。