「ママ、パパのプレゼントどうしよう?」
「そうね」
明日の日曜日は父の日でもある。
いつものように二人カードは書いたようだけど。
「パパなにがいいかな?」
陽菜も口の回りをクリームでベタベタにしながら
「リリーのえのついてるやつとかパパよろこぶんじゃないかな?」
いや、それはないと思います。
「陽菜、パパは男だからリリーはおかしいよ」
「う~ん、そうだね」
涼が上手く言ってくれた。
「ママ、ネクタイなんてどうかな?あ、でも高いね」
「そうね」
涼と陽菜のお小遣いから出すんだもんね。
いくらなんでも1000円以下のネクタイってないよね。
でも1000円くらいで買えて恭介さんが喜ぶ物って…ないわよね。
あ、そうだ。
あれなら1000円前後で買える物もあるわ。
喜ぶ喜ばないは別にして。
「涼、陽菜…」
――
―
恭介さんへのプレゼントを買い、ちょうどデパートで北海道展をしていたのでジンギスカンが食べたいと言うのでラム肉やスイーツや色々と買い家へ。
「あ、パパかえってるね」
ガレージに恭介さんの車があった。
今日はゴルフに行ってたんだけど、もう帰って来てたのね。



