「お前がヤキモチ妬きなのは知ってる。それはそれで可愛いけどな、拗ねるのは可愛くないぞ」
「……」
「それに俺がお前以外の女を見るわけないだろ」
「……」
「確かにお前より綺麗な女はいる。だけどそれがなんだ?それだけのことだろ?そしてそれはお前も一緒だろ?この世の中には俺よりいい男はいるけどお前その男を見て惚れるか?例え誘われたとしても無視するだろ?」
「あ、当たり前です」
「ん、俺も一緒だ。だいたいどんな綺麗な色っぽい女がいても俺にはお前が一番だから」
「き、恭介さん!」
河豚が今度は茹で蛸になった。
「俺は女はお前だけ…あ、陽菜と二人だけで充分。他に見向きしてる暇はない」
「……」
言葉が出ないらしく口をパクパクさせている。
まるで金魚だ。
「さ、もう寝るぞ」
横になると
「ぉ、おやすみなさい」
志織が俺の胸に摺り寄って、小さな声で
「私も男性は恭介さんと涼だけです」



