「ありがとうね。陽菜と和君を守ってくれて」
「おばちゃん」
まぁ君が驚いたような顔でママを。
陽菜もまぁ君と同じように…
なんでママ『ありがとう』なの?
「真人、ありがとうな。陽菜と和の二人だけで出て行ってたらもっと大変なことになっていた」
「おじちゃん」
パパ…
あぁ、パパとママはまぁ君の優しさが分かってるんだ。
「だけど、黙って保育園を出て行ったのは悪いことだぞ」
「……」
「パパ」
パパが陽菜達三人の前にひざまづいて目を見てゆっくり話します。
「保育園の先生もお巡りさんも悠も悠のお母さんもみんな心配して捜してくれた。だから、お前達はみんなにちゃんと『心配かけてごめんなさい。勝手に保育園を出て行ってごめんなさ い』って謝らないとな」
そうか、陽菜達みんなに心配いっぱいかけちゃったもんね。



