漸く橋を渡って…


「あれ、おかしいなぁ」


「どうしたの?」


「たの?」


「うん、ともえちゃんちにいくみちにきょうかいあったの。おぼえてない?」


教会?


あったっけ?


「あったんだよ。でも」


「どこにもないね」


陽菜もキョロキョロ


どこにも教会は見当たりません。


「まちがえたかな」


「まぁくん、さっきのとこにもどってちがうみちいこ」


このままじゃ迷子になるよ。


「そうだね。かずあるける?」


「うん」


「じゃあいこう」


今来た道を戻ります。