「ゥ…ゥワァ~マ、ママ~」
「陽菜どうしたの?」
夜中に急に泣き出した陽菜を抱きしめて
「怖い夢を見たの?」
「陽菜どうした?」
恭介さんも目が醒めた。
「ひなひとりなの。パパもママもおにいちゃんもいないの。ひなまっくらなとこひとりであるいてるの。ゥワァ~~」
やっぱり迷子になった影響が出ている。
「大丈夫だよ。陽菜は一人じゃないよ。パパもママもいるから。こうしてギュッしてるから」
背中を撫でながら
「陽菜、喉が渇いたね。お茶を持って来るからパパに抱っこしてもらってね」
「マ、ママ」
「陽菜、おいで」
恭介さんが抱き取り頭を撫でている。
その間に下に行ってお茶を。



