「とーえたん」
「ともえちゃん」
ソファーにはマスクをして毛布を掛けた巴ちゃんが座っていた。
「巴ちゃんの具合は?」
「もう大丈夫です。熱はなかったんで。ただ咳とくしゃみがひどかったからお休みさせたんだけど。巴がどうしても保育園に行きたがったのは和君と約束してたんですね」
「うん。かずくんがきのうね、ともえちゃんにあした『ハッピーバースデー』うたうってやくしょくしてたの」
2歳3ヶ月の和君と今日2歳になったばかりの巴ちゃんの言葉は親でも中々理解できないもんね。
それが真人君や陽菜には理解できるんだから…不思議。



