「お前達三人が黙って保育園を出て行ったから先生達も心配した。お巡りさん達もたくさんお前達を捜してくれた。悠も悠のお母さんもだ。みんながお前達を心配して捜してくれた。だから、お前達はみんなにちゃんと『心配かけてごめんなさい。勝手に保育園を出て行ってごめんなさい』って謝らないとな」
真人君と陽菜が神妙な顔で恭介さんの言うことを聞いて、意味が理解できたのか事の重大さに気づいたのかソファーから立って
「せんせい、おまわりさん、ゆうちゃん、ゆうちゃんママ、ごめんなさい」
「しぇんしぇい、おまわりしゃん、ゆうちゃん、ゆうちゃんママ、ごめんなしゃい」
二人がペコリと謝る。
「あ、和」
瑞穂さんに抱かれていた和君も瑞穂さんから降りて
「ごめなしゃい、ごめなしゃい」
和君もペコリと。
「もういいわよ。もう。気づかなかった先生も悪いんだから」
能瀬先生と真人君の担任の竹下先生が各々を抱きしめて。
「せんせい」
真人君が竹下先生に抱き着いて泣き出した。
陽菜も和君もつられたように
「しぇんしぇ~」
「ウワァ~」
大泣き。



