「そうなんだ。まぁ君ありがとうね。 陽菜と和君を守ってくれて」 「おばちゃん」 「真人、ありがとうな。陽菜と和の二人だけで出て行ってたらもっと大変なことになっていた」 「おじちゃん」 そうよね。 陽菜と和君だけなら無事に済まなかったかも知れない。 「だけど、黙って保育園を出て行ったのは悪いことだぞ」 「……」 「パパ」 恭介さんが陽菜と真人君に噛んで含めるように話し聞かせている。