Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




陽菜を抱き上げて


「涼、パパと誠さんに電話して」


私の携帯を渡して


「お祖母ちゃんにも」


「うん」


「ママ、ママ、ご、ごめんなしゃい… ヒック…ヒック」


しゃくりあげる陽菜に


「もういいから」


背中を撫でて


「泣かなくていいから」


「藤倉さん、黒崎さん」


「真人君、陽菜ちゃん、和君」


保育園の先生と婦人警官さんが走って来た。


「大丈夫ですか?」


「怪我は?」


「大丈夫です。どこも怪我はしてません」


「よかった」


先生達もほっと一安心。


「とにかく保育園に戻りましょう」