寝室に行き
「ママ」
陽菜が抱き着いてきた。
抱き上げベッドに入れ
「さ、寝ようね。絵本読む?」
「いまパパによんでもらったからいい」
「じゃあ寝ようね」
「ママおはなしして」
「えっ?」
「ママのおはなしがいい」
「ママのお話し?」
「うん。ママのつくったおはなし」
旅行に行ったりして絵本のない時に適当に話しを作って聞かせていたからそのことね。
「志織、してやれ。俺も聞きたい」
「恭介さん」
「ほら、パパもママのおはなしききたいって」
「うん、分かった」
恭介さんも陽菜の隣に横になり
「ママもねて」
「はいはい」
私も陽菜の隣に横になる。



